2010.02.17.Wed / 22:57 
タイトルにもあるように、今夜のWOWOW「宝塚への招待」は一昨年の秋に上演された「グレート・ギャツビー」でしたが、最初の方だけのつもりで観ていたら夢中になってしまい、結局最後まで観てしまいました(ここしばらくはリアルタイムで観るより録画したものを後日観る事が多くなったので、久し振りのリアルタイム鑑賞)。

この作品は、「世界初のミュージカル化」の触れ込みで宝塚歌劇団が1991年に当時の雪組トップスター杜けあきさんの主演で上演した作品(当時のタイトルは「華麗なるギャツビー」で、ショー「ラバーズ・コンチェルト」と二本立て。翌年だったかにNHK-BS2で中継放送もされた)ですが、実はこの作品が自分にとって初めて生で観劇した宝塚の舞台でした。

原作小説も読んだ事がないし映画版も観た事がないのに、当時大好きだった雪組娘役トップスターの鮎ゆうきさん(近年は東海昼ドラでエキセントリックな役柄を演じてらしたのを観て複雑な心境だった……)が本作で退団なさると「歌劇」だったかの雑誌で知って、退団なさる前に一度でいいから鮎さんの舞台を観たいと思い、東京公演を観に行ったのですが、上にも書いたように初の生宝塚だった事で色々と思い入れの深い作品となりました(やっぱりオペラグラス越しとはいえ生で観た鮎さんは美しかった!)。

そして一昨年、この作品が日生劇場の特別公演として一本立てとして改訂公演が行われると聞いた時は、「再演されるのはいいとして、無理に場面を増やしてバランスが悪くなったらどうするんだろう」とか、「再演版はDVD化前提だろうから初演に使われていた曲の(外国曲を転用していた)何曲かは差し替えられちゃうんだろうな」と思っていましたが、今日WOWOWの放送を観て、所どころ初演との違いが気になったけど、全体的には満足出来る作品に仕上がっていました。


それでは今日の放送を観て気付いた事をいくつか。

自分が東京で観た初演の時は、第一幕の幕開きに序曲があったと記憶していたけど(序曲が入ったのは東京公演からなのか、観劇後に買った大劇場版の実況録音CDには序曲がなくて物足りなかった記憶も。ここ数年テレビ中継の録画ビデオも観ていないし実況CDも聴いていないので記憶違いがあったらご容赦)、折角一本立ての公演になったのだから、いきなりニックの登場から始めずに、古き良きブロードウェイ・ミュージカルのように幕開きは序曲で盛り上げて欲しかったです。

初演を観た時は、デイジーの夫トムの愛人マートルが大嫌いだったけど、第二幕に追加されたナンバーを観て、初めて少しだけだが彼女の満たされない哀しみのようなものが理解出来たような気がします(だけどやっぱり、裏切られても彼女を信じ続けた夫の事を考えると、同情はするが共感は出来ない)。

それと、初演を観た時は(って上と同じ書き出しだな)、デイジーを追い求めたギャツビーの行動自体は頭で理解しても今一歩自分の中で共感にまで結び付かなかったけど、年を重ねて少しは男女の機微が解るようになったのか(まさか)、今日の放送を観ていたら何故だかギャツビーのデイジーをめぐっての行動全てがいじらしく思え、クライマックスでマートルの夫に撃たれた所では柄にもなく泣けて来ました(「マートルの夫に撃たれた後、ギャツビーはデイジーの住む対岸を振り仰いで彼女の幻を心の眼に焼き付けようとしたんだよね?」なんておセンチな事を考えてしまう次第で……)。

ところで、上の方で「何曲か差し替えられるかも」と書いたけど、自分が覚えていた初演の曲で「あっ、これ差し替えられたな」と気付いたのは、ニックと共にデイジーがギャツビーの屋敷を訪ねた場面で、場面転換が終わってすぐに屋敷の使用人(だっけ?)がピアノを弾きながら歌う場面ぐらいしか思い当たりませんでした(確かギャツビーとデイジーが初めて出逢った回想シーンのワルツは初演と同じ曲だよね?)。


それと最後にしょうもないネタで恐縮ですが、ニックと恋仲になった(けどラストで破局した)ジョーダンがライバルのゴルファーとゴルフ勝負をする場面で、出演者が曲に乗って一斉にゴルフクラブを振る場面を観ると、初演の時も今回も、反射的に頭の中で「寿がきやの、焼きうど~ん」と響いて来て困りました……(訳の分からない方の為に説明すると、初演の頃に放映されていた「寿がきや焼きうどん」のCMが、ゴルフ練習場だったかが舞台で「寿がきやの、焼きうど~ん」という掛け声に合わせて一斉にゴルフクラブを振る場面があり、初演「華麗なるギャツビー」のゴルフ勝負のダンス場面を初めて観た時、ついそれを思い出してしまったという訳です)


そんな訳で長くなりましたが(録画を観ながら書いている訳ではないので早々に記憶違いがあるかも)、思い出深い「華麗なるギャツビー」も今回の「グレート・ギャツビー」も、どちらも傑作だと思ったし、どちらのバージョンも相応しいスターが現れたら何度でも再演して欲しいと思いました。

それでは。
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プロフィール

須藤泰昭(すどやん)

Author:須藤泰昭(すどやん)
岐阜県西濃地方在住。
1970年生まれ。
趣味・テレビ番組の録画
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飼い猫の「わく」ちゃんです。
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