2007.05.18.Fri / 20:27 
今日は勿論「週漫」の発売日なので、まだ買っていない「コミックチャージ」(結局「家族八景」しかまともに読んでない)もまとめて買おうと思い、帰りに何処のコンビニで買おうかと考えていました。

そして、「そういえば今セブンイレブンで700円以上買えばくじ引きが出来るな」と思い出したので(今朝メールチェックをした時にセブンイレブンのメルマガを見た)、ちょうど切れている葉書も何枚か買えば1枚くじが引けると思い、セブンイレブンで買い物をする事にしました。

ですが、買い物を終えても店員がくじの箱を差し出さないのでおかしいと思い、その旨訊ねてみたら、「葉書や印紙等は対象外」との事(「週漫」「チャージ」だけだと570円なので抽選資格には130円足りない)。

仕方ないので、慌てて(というか意地になって)105円のスナック菓子を2袋買い足して再会計してもらい、ようやく抽選にこぎつけたら…………

結 局 ハ ズ レ で し た 。
(残念賞としてプリペイドカードの懸賞応募券が貰えたが、帰宅してからネットで応募したら見事ハズレ)

チ ェ ッ 、
つ い て ね ぇ の 。


……まあ、気を取り直して今週のゲンさん(「解体屋(こわしや)ゲン」)感想とまいりましょうか。
それでは、続きは「▽Open more.」の後で。

第224話「占有物件(前編)」
(ストーリー)

この日をもって廃業する事となった工務店「山中工務店」では、社長が全社員を前に最後の挨拶をしている。
涙ぐみながら拍手を送る社員の中で、ただ一人険しい顔をした男が、社長に対して心の中で悪態をついている。

それからしばらく後、五友爆破の事務所では、山中社長がゲンさんに廃業の挨拶に来ていた。
廃業とはいえ負債も負わず社員の給料や退職金も全て支払った山中社長に、ゲンさんと慶子さんは感心している。そして、土地と建物を売却した資金で、もう一度この業界で勝負したいと語る社長に、ゲンさんは自分に出来る事は何でもする、と力強く言い、固い握手を交わす。

その夜、ゲンさんは、独立した頃に山中社長には世話になった事を慶子さんに語り、二人は、誠実に仕事をしていた人が廃業しなければならない辛さを、現在の偽物の好景気に対する憤りと共に語り合う。

後日、会社の書類などを整理していた山中夫妻は、苦楽を共にした30年あまりの歳月について語り合っていたが、夫人の優しい言葉に胸を突かれた山中社長は、涙を見せないよう、夫人に社員寮の戸締りをするよう命じ、その気持ちを察した夫人が出て行くと、込み上げて来た想いに突き動かされるように涙を流す。
だが、まだ終わった訳じゃない、全てはこれからだ、と気持ちを奮い立たせるように涙を拭う。

そんな所に、慌てた様子の夫人が戻って来て、社員寮に不審人物がいると告げた。
山中社長が夫人と共に社員寮へ向かうと、無人の筈の社員寮に引っ越しの荷物が運び込まれ、依頼主らしい若い男が、今日からここに住む事になったと言って来た。

その男の話によると、「山中工務店」の社員だった川端という男(この回の冒頭でただ一人山中社長の挨拶に拍手を送らなかった社員)が、留守の間にその男に部屋を只で又貸ししたのだという。しかも川端は、山中社長の身に覚えのない、更新された不動産賃貸契約書を男に託していたのだ。

手渡されたそれを見て愕然とした山中社長は、ようやくこの男が「占有屋」(Wikipediaの解説によると、善意の第三者を装い競売物件に居座り、物件の落札者が現れると膨大な立ち退き料を要求する人間の事だそうだ)だと気付き、事の重大さに立ちすくむ。

翌日、山中社長はこの件についてゲンさんに相談する。
その男が本当に「占有屋」なのか、と訊ねるゲンさんに、山中社長は、間違いない上にもっと質が悪い、と1枚の不動産賃貸契約書のコピーを見せ、流れ者で住む家のない川端を社員寮に住まわせる時に賃貸契約は交わしたが、その後に交わした書類は賃貸解約手続きで、賃貸の再契約など身に覚えがない、と訴える。

会社の整理で忙しい時に書類を良く見ずにサインか捺印をしたのでは、と言う慶子さんに、山中社長は、今回の廃業は考え抜いて出した結論で、それについての書類は全て目を通して捺印した、という意味の事を言い、それを聴いたゲンさんは、相手は巧妙な手段で書類を偽造したのだろう、という意味の事を言う。

そして慶子さんの、借地借家法の観点から、この賃貸契約書が偽造であると証明しない限り、社員寮に住み着いた男を追い出す事は出来ないという言葉を聴いた山中社長は、銀行の査定が来た時に男が住み着いている事を知られたら、土地の売却は御破算になり不渡りを出してしまう、とうろたえる。

ゲンさんは、とりあえず今回の件に影響のない部分の土地だけを売却したらどうか、と提案するが、山中社長は、社員寮とショールームの建物が道路に面していたから買い手がついたのに、そうでない土地だけでは買い叩かれてしまう、と言う。

それならば川端を捕まえて男を自主的に退去させるしか手はないが、川端は行方不明の上、山中社長が、身寄りのない川端の為に賃貸契約時の連帯保証人になっていたのだ。

八方塞がりになってしまった山中社長は、土地の売却が失敗して不渡りを出せば全て終わりだ、と絶望のあまり頭を抱えて嘆く。
それを見るに忍びないゲンさんは、恩人である山中社長の為に、自分が何とかしてみせる、と断言する。

(次号へ続く)

(感想)

最初に読み終えた時、何ともいえない遣り切れなさに苛まれた。これはフィクションの作中の出来事だと解っていても、政府やマスコミが喧伝する偽物の「好景気」とやらの中で、こうして無念の廃業を余儀なくされる中小企業の人達がいる、という現実がある事には違いない。その重みが重くのしかかって来ました。

そんな中で最初は、一切の負債も出さず、全社員の給与や退職金も出して発展的に廃業する事が出来た山中社長は恵まれているのでは、と思っていたが、中盤の社長の涙を見て、発展的廃業とはいえ、やはり当人にとっては無念な事には違いなかったのだ、と気付かされました。

そして後半、山中社長が、退職した元社員が差し向けた「占有屋」によって、再出発の資金として当てにしていた土地の売却が御破算になり、不渡りによって全てを失うかもしれないという危機に見舞われるのを見て、「どうして今まで誠実に仕事をしていた人がこんな目に遭わされなければならないんだ」と、遣り切れなさと共に強い怒りが湧き上がって来ました。

それにしても、ゲンさんの恩人であり、この話を読む限りでは、誠実そうで社員にも慕われているように見える山中社長に対して、元社員の川端という男は、どうしてここまで恨みを抱き(冒頭の場面で、「自分一人だけ荒稼ぎして逃げようったってそうはいかねえぞ!!」などと心の中で毒づいている)、用意周到な策を弄してまで社長を苦境に陥れようとしたのだろう。

今回を読む限りではそれが見えなかったので、次号以降の展開で(このエピソードが次号で完結するのか、その次の号まで行くのかは、現時点では不明)、この点についても明かされるのだろうか。それが気になりました。

これからの展開がどうなるかはまだ判りませんが、現実世界では懸命に生きている人が報われない今だからこそ、フィクションであるこの作品の中だけでも、何とかゲンさんの力で山中社長を助けて欲しい、と心から思うのです。

さて、ちょっと話は横にそれますが、以前から私が、感想を書く際に、時々「フィクションの作中だけど」などというように強調しているのにお気付きでしょうか?
もしかしたら「何でこんなくどい書き方するんだろう」とお思いになっている方もいるかもしれませんが、これには理由があります。

それは、某所の昼ドラ枠について語る場などを見ていて気になった事で、これらの場で、ドラマなどのフィクションの作中での登場人物の言動や境遇について憤る意見に対して、「現実とドラマの区別がついていないのか」と相手を幼稚な人間呼ばわりする書き方が見受けられるようになったのが切っ掛けです。

確かに、いい大人が、ドラマで悪役を演じた俳優(またはアニメで悪役の声を演じた声優)と、その役を混同して、街中で会った俳優や声優に毒づいたり、抗議の手紙を送ったりする行為まで行けば、これは「現実とフィクションの区別がつかない」恥ずかしい行為だと思います(昔のドラマ「赤い運命」やアニメ「小公女セーラ」の出演者が放映当時にそういう目に遭った話は有名だと思う)。

でも、上記の場所などでこの手の物言いをする奴等の場合は、とにかく作中の人物の言動に対して憤ったり、物語の展開に憤る気持ちさえも否定し、「ネタをネタとして楽しまない奴は幼稚」と決め付ける考えがありありと見えるのです。

まあ、どんな悲惨な境遇(レイプや流産、殺人などなど)もネタ扱いして面白おかしく見せる某昼ドラ枠を高見の見物で見慣れてしまい、人間の心に対する感受性が鈍ってしまった奴等のイチャモンに近い考えなど無視すればいいのだが(それにここでは、あくまでもフィクションに対して抱く感想を上記の物言いで否定する人間の代表として、某昼ドラ枠のファンを挙げただけだし)、私にだって自尊心というものがあるから、この感想をお読みになる皆さんには、私がフィクションと現実の区別がつかない幼稚な人間だと思って欲しくない、きちんとフィクションはフィクションとして認識し、その上で色々と、物語を読んで笑ったり泣いたり憤ったりしている、という事を解っていただきたいのです。

…………おっと、脇筋にそれたまま少し熱く語り過ぎてしまい、失礼しました。

最後に、今回は続き物のストーリーの序盤にあたる部分なので、ちょっと感想が書き辛くてこれで終わりますが(それと別件で朝からの苛立ちが治まらなくて考えがまとまらない)、全体的に重い今回のエピソードの中で、「週漫」本誌133ページ3段目右コマの、布団に横たわるゲンさんの体に登ろうとする鉄太くんの表情が可愛らしく、この部分でほっと一息つけました(つい、「ゲンさんの太鼓腹は小さい鉄太くんには登りにくいのかな」とニヤリとしてしまった)。

それでは、次回のゲンさん感想をお楽しみに。
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プロフィール

須藤泰昭(すどやん)

Author:須藤泰昭(すどやん)
岐阜県西濃地方在住。
1970年生まれ。
趣味・テレビ番組の録画
    映画の廉価盤DVD収集
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飼い猫の「わく」ちゃんです。
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