2008.01.22.Tue / 19:48 
最近、アップが遅れ気味のゲンさん(『解体屋(こわしや)ゲン』)感想ですが、すんなりとストーリー詳細をまとめて感想も書ける時とそうでない時があって、そうでない時は少し書いては手が止まり、また書き始めては手が止まって他の用事に逃げ込んだりとの繰り返しで、なかなかすぐに感想を完成させる事が出来ないのです。

これからも、予定より感想のアップが遅れる事が度々あると思いますが、そんな訳なので、一応金曜から日曜もしくは月曜までにアップ出来ない時は改めてその旨告知しますので、気長にお待ち下さい。

それでは、今回の感想とまいりましょうか。

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『解体屋ゲン』
第258話「駅前再開発(中編)」
(ストーリー)

シャワーを浴びている秀美は、初めて任された大事業である駅前再開発事業が、当初の条件を一方的に変更された事に不信を抱いた地元の商工会会長・服部と住民代表・小林の「まちづくり委員会」からの離脱により、暗礁に乗り上げた事を案じている。

「まちづくり委員会」の会議当日。
慶子さんは、嫌がるゲンさんをスーツに着替えさせると共に、初めての大事業に意気込む秀美へのフォローをしてくれるようにそれとなく言うが、ゲンさんは、住民の意見をまとめるよりビル解体の方が簡単だ、という意味の事を言って気が乗らない様子だ。

そして会議が始まったが、秀美は、商店街代表(商工会会長)と住民代表が出席していないにもかかわらず会議を進めようとする行政側の担当者らしき男に、彼等が不在のまま決定事項が増えたら更に行政と民間の距離が広がってしまう、と反発する。
結局、何の収穫もないまま会議は中断され、次回の会議に住民側の出席がない場合は都市計画法に基づく行政指導が行われる事になるとの決定が下され会議は終了した。

その晩、ゲンさんから一連の件で秀美が相当悩んでいる事を聴かされたロクさんは、だったらお前が何とかしてやれと言うが、どうすればいいのか分からないゲンさんが弱った顔をするので、景気付けに最近習い始めた寄せ太鼓を聴かせてやる。
習い始めにしては結構達者なロクさんの寄せ太鼓を聴いていたゲンさんは、そこから何かヒントを掴んだらしく、一丁それでやってみるか、と言う。

翌日、誰かに呼び出されて公園へとやって来た商工会会長・服部は、何処からか聞こえる太鼓の音に誘われるように入って行くが、そこに同じく誰かに呼び出された住民代表・小林が声を掛ける。
二人が太鼓の音のする方へ進んで行くと、そこには相撲の軍配を手にして地面に書かれた土俵に立っているゲンさんが、土俵のそばには寄せ太鼓を叩いているロクさんが、そしてロクさんのそばに秀美とまちづくり担当課長・亀山、土俵の向こう側には不動産デベロッパーの神野が立っていた。

ゲンさんは、服部と小林に騙し討ちみたいにして呼び出した事を軽く詫びると、このままでは埒が明かないから相撲で決着を付けようと言い、相撲で服部が勝てばテナント料は据え置き、小林が勝てば公園緑地の面積を計画の二倍に、神野が勝てば施工費二割増しの修正案を呑む事を提案する。
それを聴いた小林、神野、服部はその提案に腹を立てて帰ろうとするが、亀山は彼等を制止し、このままでは駅前再開発は滞ってしまう、下手すれば開発そのものが中止になるかもしれない、と訴えかけ、秀美も一日も早く開発を再開しないと一旦取得した国有地の赤字がかさむ事を訴える。

二人の言葉を聴いて立ち上がったロクさんは、まだ戸惑っている服部と小林に、ゲンさん達は本当に相撲を取れといっているのではなく本気で事に当たりたければ同じ土俵に上がれと言っているのだ、と諭す。
そしてゲンさんも、問題は皆が駅前再開発を進めたいと思っているのに意見の違いを理由に話が出来なくなっている事を指摘し、秀美は、皆の主張はもっともだが不況や地価の変動は誰にも止める事は出来ない、どんなに苦しくても厳しくても前に進むしかないのだ、と言って頭を下げる。

その姿に心が動いた服部と小林は、ようやく「まちづくり委員会」の会議へ復帰する事を納得するが、服部は秀美に、計画に掛かる費用の再計算の度に高額なコンサルタント料を追加される事への住民の不信感について話す。

秀美は次の会議でこれまでのコンサルタント料金や今後の試算にかかるコストの情報開示を求める事を約束し、ロクさんの寄せ太鼓で皆の心が一つになったように見えたが、これまでの費用の水増し請求が露見する事を恐れた神野だけが、険しい表情で皆に背を向ける。

(次号に続く)

(感想)

今回、目次で掲載ページを確かめてからそのページを開いたら、いきなり秀美のシャワーシーンだったので驚きました。
初めて任された大事業である駅前再開発が、話し合いの段階で暗礁に乗り上げてしまった事への苦悩を表す場面だろうとは解っていても、やはり唐突に感じ、「まさか、編集部や読者の受けが悪いと思ってサービスシーンで釣ろうとしてるのか?」などと考えてしまいました……(我ながら勘繰り過ぎ)

まあ、そんな意図はないだろうけど、もしそんな意図が少しでもあるとしたら、「ナントカの宿」や「ナントカ物語」のような説教偽善漫画、そして「珈琲ナントカ」や「ラビなんとか」、もう終わったけど「ナントカのバーテンダー」のようなケーハクなトレンディドラマもどきの漫画しかプッシュしない編集や、そんな漫画しか読みたがらない読者に媚びるのは止めて欲しいと思います。

単行本の未刊行、昨年後半からの露骨な減ページなど、編集のこの作品への扱いの悪さは身に沁みているけど(頻繁に巻末になったり何故か単行本が刊行されていない「麻薬取締官マトリ」「女監察医 京都哀恋歌」に比べればマシだけどさ)、いくら編集や読者に媚びても奴等の態度は変わらないと思うから、こうなったら開き直って星野・石井両先生には我が道を突き進んでもらいたいです。

……と、いきなり批判がましいことを書いてしまいましたが、作品の内容自体は、いつものゲンさんらしくて良かったです。
先週の時点では今回が解決編だと思っていたので、「いくらゲンさんでも、あれだけこじれた住民感情を立て直して交渉の座に着かせる事が出来るのか?下手に結論を急いで納得行かない解決になったりしないだろうな」と心配していました。
でもさすがはゲンさん、ロクさんが習い始めた寄せ太鼓から閃いたアイディアで住民代表の中にあった開発側への感情的なしこりを取り除き、見事に彼等を交渉の席に復帰させる事に成功しましたね。

これで問題が一つ解決し、初めて任された大事業である今回の再開発に懸ける秀美の情熱も相手に伝わって、いい形で「最初の一歩」が踏み出せましたが、今度は新たな問題が生じるとは思いませんでした。
前回(第257話)、ゲンさん達の前でテナント料金のアップや公園の縮小は原油価格の高騰などの為止むを得ずに行っているのだと主張していた不動産デベロッパー・神野が、まさか費用の水増し請求をしていたとは思わなかったので(ゲンさん達はまだその事を知らない)、この男が次回どんな手を使って自身の悪事を隠そうとするのか、まだまだ眼が離せません。

さて話は変わりますが、横文字が苦手なロクさんって妙に可愛らしいですね(男に「可愛い」なんて言ったらロクさんは怒りそうだけど)。
今回も、寄せ太鼓の先生に「タッチが上手ですね」と褒められたのを「touch=触る」と直訳したのか「ったりめえよ 太鼓の先生にも『ロクさんはおさわりが上手ですね』って言われてるんだぜっ」(原文は「おさわり」に傍点)なんて言っちゃうのだから。
ロクさんが「おさわり」なんて言うもんだから、太鼓の話だと解っていてもつい「えっ、ロクさんまた誰かのお尻でも触ったのか!?」なんて勘違いしてしまいましたよ(そういえば初期のロクさんは慶子さんや光のお尻を触っていたけど、近年のエピソードではそういう場面はなくなったなあ……)。

「ロクさんと横文字」と言えば、「コンピューター」を「コンペイトウ」と言うのが有名だけど(レギュラー版第2話「曳き家のロク」第174・175話「曳き家の技術(中・後編)」第212話「曳き家の唄」)、他にも「クリスマスプレゼント」を「クルシミマスプレゼント」、「サンタクロース」を「何とか苦労ス」とか「三太クロース」と言ったり(第204話「サンタがたくさん」)、「フレキシブルホース」を「古木渋るぼうず」と言ったりと(第212話「曳き家の唄」)、本当にロクさんの喋る横文字は面白くて大好きです。

それでは最後に一つ。
今回ゲンさんはロクさんの寄せ太鼓からヒントを得て、住民代表の二人を公園に呼び出し、このままじゃ埒が明かないからいっそ相撲で決めたらどうかと提案していたけど(ただ本当に相撲を取らせる気はなかったようで、ロクさんが「こいつらはよ 本当に相撲を取れって言ってるんじゃねえんだっ ただ本気でことにあたりてえなら 同じ土俵に上がれってことさっ」と言っている)、このくだりを読んで、昔読んだ本に載っていた新潟県の県名統一にまつわるエピソードを思い出したので調べてみたら、こんなページが見つかりました。

東京書籍公式サイト「東書KIDS」
「教科書リンク集 -単元一覧- 小学校社会6年 都道府県の豆知識」の
「新潟県」のページ
http://kids.tokyo-shoseki.co.jp/kidsap/downloadfr1/htm/jsd38775.htm

ちなみに上記のページは、以下のページにあったリンクです。
「トンデモない一行知識の世界  - 唐沢俊一の『雑学』とは -」より
「新潟県は相撲で県名が決まったわけじゃないと思う」
http://diary.jp.aol.com/yzuc9ww/4.html


さて次回は、ようやく再び動き始めた駅前再開発プロジェクトに対し、不動産デベロッパーの神野が何やら妨害工作をするらしい。
今回のエピソードは次回で完結するけど、無事再開発計画は進むのでしょうか……心配です。

それでは、次回のゲンさん感想をお楽しみに。



※余談の追記※
最初に記事をアップしてしばらくして、「今日はもう寝よう」と思ってパソコンを休止状態にしてから、SAでこの記事を読んでいたのだが、ストーリー詳細に一箇所ミスタイプがあったので、SAからFC2ブログにログインして修正し、「これでいいだろう」と記事を読み直したら、記事の感想部分が殆ど消えてしまっていた。

「一体何なんだよ」と思ってパソコンを休止状態から復帰させ、Firefox2でこのブログを表示し、この記事を見たらやはり記事がゴッソリ削られてしまっている。

どうやら記事を修正した時に、SAのテキストエリアの文字制限を超えてしまっていたからなのか、それとも何らかの原因で記事の大部分が消えてしまったようだ。

きちんと記事はアップ時に「紙copi」にコピペしてあるし、記事データのバックアップもしてあるので、消えた部分を「紙copi」からコピペし直して事なきを得たけど、もうSAからの記事の修正は怖くて出来ないな。畜生。

そんじゃ。
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プロフィール

須藤泰昭(すどやん)

Author:須藤泰昭(すどやん)
岐阜県西濃地方在住。
1970年生まれ。
趣味・テレビ番組の録画
    映画の廉価盤DVD収集
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飼い猫の「わく」ちゃんです。
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