2008.10.14.Tue / 21:28 
気が付けば、前回のゲンさん(『解体屋(こわしや)ゲン』)ストーリー紹介から一か月以上も経ってしまい、我ながら自分のルーズさに呆れてしまいますが(もう既に読者の方には呆れられて見向きもされなくなっているかもしれないと心配になります)、ようやく感想休止分のストーリー紹介の第三弾を書き終えました(いったい何時まで掛かってたんだよ!!……と独り突っ込み)。

このストーリー紹介を終えても、まだ再び停止してしまった感想(第286話以降)のアップなどが残っていますが、ここでこれからの感想記事の方針を発表します。

とりあえず、もうすぐ連載通算300回が近付いていますので、カウントダウンの意味も込めて先日の第295・296話の感想記事を遅くとも今週号発売の17日までにアップし、今週発売の第297話の感想記事から定期的な感想記事アップを再開します(ペースが戻るまで当日アップは多分無理。遅くとも最新号発売前日までにはアップします)。

そして滞っている過去エピソードの感想記事は、それと平行して完成次第随時アップするつもりです。

それでは、「▽Open more.」を開いて第279話から284話までのストーリー紹介をお読み下さい。

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『解体屋ゲン』
第279~281話「それぞれの熱意」


五友爆破とジョージの会社「サンシェルターリフォーム」が手を組んで行う外断熱および緑化リフォーム事業が本格的に開始され、事業説明会が行われる。
顧客への案内役を務めるリサ、事業の説明を行うジョージと慶子さんの姿を見て、秀美はリサの熱意に満ちた仕事振りに感嘆するが、事業の発案者にもかかわらず説明会に出して貰えないゲンさんは面白くない。
そして翌日ゲンさんは、昨日の説明会の反響の凄さに驚く秀美に、その反響が受注に結び付くとは限らないと言うが、彼女は緑化事業の内容を世間に広める事が大事だという意味の事を言い、折良く掛かって来た住菱建設の内田からの電話を受けて、ゲンさんと共に住菱建設へと向かう。
住菱建設に着いた二人は内田から、リフォーム事業のモデルルームにする為に来月中にオフィスビル一棟とマンション五棟を緑化するよう依頼される。
ゲンさんは無理だと断ろうとするが、秀美はその言葉を遮るように依頼を引き受け、本当に出来るのかどうか念を押す内田に、正式な返事は後ほどさせてもらうと言い、緑化事業の顧問である河島先生の元を訪ねる。
家全体だけでなく室内まで植物に囲まれた河島先生の家を見て驚くゲンさんと秀美は、彼が所有する山で栽培しているセンタイ類(コケの一種)を緑化事業用に譲ってもらおうとするが、残念ながら彼の栽培しているセンタイ類は絶滅の恐れがある為に断られる。
続いて二人は河島先生からセンタイ類の繁殖に必要な土地の条件について教わるが、その条件に合致した土地の確保や地元の植生との兼ね合いという問題にぶつかり、今回の内田からの依頼を諦めようとする。
だが、自分が何気なく口にした言葉から突然何かを閃いたゲンさんは、彼が何を閃いたか察した秀美と共に立ち上がると、内田に住菱グループの林業会社の保有林を何か所か緑化植物の栽培に貸してくれるように依頼する。
そして後日、住菱林業から借りた林の北斜面を使った緑化植物の栽培が開始され、その作業を見守りながら事業が動き出した事に安堵するゲンさんに秀美は、皆の熱意が仕事を動かすのだと言う。


五友爆破の事務所では、慶子さん、ヒデ、光、有華の四人が、緑化事業のおかげで会社の利益が伸びた事を喜んでいる。
一方ゲンさんは暑い中を、ロクさんの紹介で旧知の左官職人である「ゴッさん」こと後藤さんの元を訪ねていた。
後藤さんの家に着いたゲンさんは、会うなり軽口を叩く後藤さんが今でも現役の職人として現場に出ている事に感心していたが、二人で酒を呑みながら語り合っているうちに、彼が年金の受給資格がない為に生活が困窮している事を知る。
そんな後藤さんはゲンさんに、これまで好き放題に生きて来たから野垂れ死にしたとしてもこの世に未練なぞないという意味の事を言って強がるが、これまで自分の面倒を見てくれた社長に何の恩返しもしていない事がただ一つの心残りだと言う。
それを聴いて、後藤さんは仕事で恩返ししているじゃないかと言うゲンさんは、彼の現在の日当が七千円だと知り、彼ほどの職人がそんな低賃金で雇われている事が信じられず、自分が上に掛け合ってやろうかと言うが、後藤さんはそれを強い調子で断ると、酔いが廻ったのかそのまま眠ってしまう。
ゲンさんは眠った後藤さんに毛布を掛けてやると、西日が差し込んで暑い後藤家を後にするが、夕焼けの中帰る道すがら、彼のように苦しい生活を送っている職人が多い現実の中で、自分がジョージと共に進めようとしている事業よりもやらなければならない事があるのではないかと考え込む。
その晩ゲンさんは、後藤さんの現状をロクさんに打ち明け、何とか出来ないだろうかと言うが、逆にロクさんに、一人で何もかも背負い込むのは止めろ、もしお前がそうしたいならもっと会社を大きくして大きな現場を仕切れるぐらいになれと諭される。
そして翌日ゲンさんは、ロクさんの言う事も一理あると考え、ジョージに頭を下げるのは癪だが彼の会社
「サンシェルターホーム」のリフォーム事業の施工を請け負う事で職人を雇う事が出来ると思い、とりあえず現場を視察してみようと、「サンシェルターホーム」の現場へと向かう。
だがそこでゲンさんが見たのは、若い職人に混じって炎天下で黙々と作業をしている後藤さんの姿だった。
この現場の発注主は「サンシェルターホーム」「五友爆破」だから、知らなかったとはいえ後藤さんを低賃金でこき使っているのは自分だったのだと知ったゲンさんは、弱者や職人を守ろうとする理想を持っていても結局自分も大企業と同じ事をしていた現実に我慢がならず、その足で「サンシェルターホーム」へ向かうと、ジョージの胸倉を掴み詰め寄る。


自分とジョージが後藤さんを低賃金でこき使っている事を知ってしまったゲンさんは、その件でジョージに、お前は事業を軌道に乗せる為に現場の工事費を不当に抑えて下請け苛めをしているのかという意味の事を言って問い詰めるが、彼は不当なダンピングは一切行っていないと否定し、施工を一任している住菱建設に調査依頼をする事を約束する。
そしてゲンさんはロクさんにそれまでの事情を話し、今だって関わっている仕事を把握出来ない自分には大組織を作る事は出来ない、後藤さんのような一流の技術を持った職人が西日が当たる暑い家で我慢して暮らさなければならない現実って何なんだと弱音を吐くが、ロクさんは、この期に及んでもまだ自分一人で何もかも背負い込もうとするゲンさんに対して、お前は本当に馬鹿だなと呟き、ムッとする彼にその意味は自分で考えろと言う意味の事を言う。
後日、住菱建設へ出向いたゲンさんとジョージは、内部調査を終えた内田から、元請けである「サンシェルターホーム」から現場の施工会社までの発注の流れの説明と、調査の結果、施工を担当する「亜九田産業」が名目だけのトンネル会社を使って施工費を不当に抜いている事や「亜九田産業」の悪質な人材確保の手口の説明を受ける。
最初は大人しく内田の説明を聴いていたゲンさんだったが、「亜九田産業」に住居を与えられ、低賃金のうえ何の社会保障も受けられずに働かされている職人の一人が後藤さんだったのだと気付くと、「亜九田産業」への処分は検討中だという内田の言葉も聞こえないかのように、怒りに燃えた表情で飛び出して行き、ジョージはその後を追う。
ゲンさんが向かった先は、勿論「亜九田産業」だった。
ハンマーを担いで乱暴に社長室へ入って行ったゲンさんは、強気な態度を取る社長に、後藤さんがこの炎天下でも黙々と作業している事や社長に恩義を感じている事を訴え、そんな後藤さんのような職人の技能を無視して会社の利益だけを追求している社長に対し怒りをぶつけ、償いは自分で考えろと言い置いて出て行く。
そしてゲンさんを追って「亜九田産業」へ来たジョージも、警察に通報しようとした社員を止めると同時に、ゲンさんが社長室を出て行った後、私財をなげうってでも手を打った方がいいと社長に進言する。
それから数日後、ゲンさんはヒデと光を連れて後藤家を訪ね、プランターに植えたヘチマと朝顔で西日が差す部屋の日除けになる緑のカーテンを作る。
そんなゲンさんに後藤さんは、社長が会社への長年の貢献を労って自分を含めた全社員に退職金を支給してくれた事を話し、自分は社長について来て本当に良かった、お前もうちの社長を見習って社員を大事にしろと言う。
ゲンさんは、今でも社長を信じている後藤さんの気持ちを大事に考え真相は自分の胸に納めてその言葉に肯くと、彼と共に、今年の夏も暑くなりそうだと空を見上げる。


ジョージの会社の社名が「サンシェルターリフォーム」「サンシェルターホーム」の二種類ありますが、表記の揺れは各回の社名表記に従いました。

それとリサのフルネームですが、過去のエピソードでは「リサ・クレーマー」となっていましたが(第181話『ジョージ富田の挑戦(中編)』第189話『特殊制御爆破(前編)』の作中で名乗っている)、何故か第280話のページ柱の人物紹介より、フルネームが「リサ島本」となっています。




第282~284話「大地震への備え」

ある朝、五友爆破の事務所ではゲンさん達が現場に出掛けるまでの一時を過ごしていたが、突然大音響と共に激しい揺れを感じ、すわ地震だとデスクの下に隠れたりガス栓を止めたり出口確保の為に入り口を開けたりとパニックになる。
すぐに揺れは治まったが、地震速報を見てかなり大きいと思っていた震度がそれほどでもないと知った光達は、もし大地震が襲ったらこの事務所は間違いなく倒壊するというゲンさんの言葉で怖くなったのか、地震に備えての事務所の建て替えを提案する。
何処にそんな金があるのだと言って取り合わなかったゲンさんだが、もしゲンさんと慶子さんが死んだら鉄太くんはどうするのかというヒデの言葉で態度を変え、早速事務所の地震対策に乗り出す。
だが、事務所を建て替えずに済む地震対策はどれも五友爆破のプレハブ造りの事務所には向かず、ゲンさん達は頭を悩ませる。
そんな中、ふと何かを思い付いたゲンさんは、ロクさんが作成した職人リストの中に鉄を扱う職人である小林さんがいた事を思い出し、彼の鉄工所まで出向いて図面を前に相談するが、彼の鉄工所が今月で廃業すると知り驚く。
小林さんは、資金繰りが上手く行かなかったのかと訊くゲンさんに、息子が運転する軽トラが不注意運転のスクーターとの接触事故を起こし、自賠責以外の保険に加入していなかった為に賠償金の支払いが嵩む事、息子は事故のショックで部屋に閉じこもっている事などを打ち明け、この仕事は受けられないから帰ってくれと言う。
帰ろうとしたゲンさんは、ふと立ち止まると小林さんに息子に会わせてくれと言い、彼の息子の部屋に入る。
ゲンさんは、小林さんの息子に自分は親父さんの知り合いだと名乗ると早速何やら相談を持ち掛けるが、彼が事故を起こした自分よりも保険に加入していなかった父親に対して怒りを抱いているのを見て、甘ったれるのもいい加減にしろと彼を引っぱたき、親父さんは毎日会社と家族の為に命を削っているのにお前は何の努力もしないのかと詰め寄る。
そして、自分だって何とかしたいがもう手遅れだと弱気になる小林さんの息子に、自分にいい考えがあるが、自分の命を削って他人の命を助ける覚悟はあるかと訊く。


五友爆破の事務所に戻ったゲンさんは、早速住菱建設の内田に電話して、1981年以前の住菱ホームの顧客の中から、それ以降に家を建て替えていない顧客に住菱建設からダイレクトメールを打ってくれと一方的に頼むと同時に、地震対策として事務所にテーブル型シェルターを導入する事を発表する。
一方、小林鉄工所では、ゲンさんから究極の耐震テーブルを設計・販売した利益で交通事故の賠償金を支払う事を提案された息子が、製品化まで二週間という限られた期間の中で耐震テーブル(テーブル型シェルター)の設計図を完成させようとするが、そんな短期間での完成は無理だと思った彼は、依頼を断ろうと作業場にいる父親に相談しようとする。
だが小林さんの息子は、真っ黒になって自分とゲンさんの為にボール盤の整備をしている父親の姿を見て自分の甘さを思い知ると同時に、ふと眼に入った作業台から何かを閃くと、自室に戻って設計作業に取り掛かる。
二週間後、ある山奥まで内田を呼び出したゲンさんは、小林鉄工所が製作した耐震シェルターテーブルを彼女に見せ、ヒデのクレーンを使って様々な耐荷実験をして見せる。
小林さんの息子とゲンさんから耐震シェルターテーブルの構造などの説明を受けた内田は、先日のゲンさんが依頼したダイレクトメール送付についての意味を察し、正式な性能確認実験に合格したらダイレクトメールを打つ事を約束する。
そして内田は、この商品が幾らで造れるかを訊き、販売価格を十万円以内で収めたいから纏まった発注が必要だというゲンさんに、とりあえず五百台発注すると即答するが、それを聞いた小林親子はそれを聞いて怖じ気づく。
だがゲンさんは、この不景気で手の空いている町工場は幾らでもあるから彼等の協力があれば出来る、何千台だろうが何万台だろうがやってやると言う意味の事を言って同意を求めるように小林さんの息子の背中をどやしつけ、このテーブルが誰かの命を救うかもしれない、このテーブルがあって良かったと思ってくれる人が何処かにいると思えばどんな辛い仕事だって耐えられると力強く言う。
その言葉に勇気付けられた小林さんの息子は、鉄工所に帰ると黙々と耐震シェルターテーブルの製作に取り掛かる。


それからまた時が経ち、五友爆破の事務所では、住菱建設からのダイレクトメールの反響の大きさに生産が追い付かない為に五友爆破の事務所への納入が後廻しになった耐震シェルターテーブルの代わりに、ゲンさんが防災ずきんを皆に配っている。
そして内田に呼び出されて住菱建設へ出向いたゲンさんは、彼女から耐震シェルターテーブルへの反響の大きさを聴くと共に、昔の顧客の掘り起こしへのお礼として、非常用持ち出し袋のセットをプレゼントされる。
事務所に戻ったゲンさんは、早速持ち出し袋に収める様々な備品や、それ以外の備え、そしていざとなった時に大切な人間関係について皆と語り合い、次の日曜に防災訓練としてロクさんの家まで集合する事を発表する。
それを聴いた光と有華は、せっかくの休みなのにそこまでする必要があるのかと言うが、防災訓練が終わったら、小林さんからお礼に贈られたサザエとアワビでバーベキューパーティをすると聞いて途端に態度を変えて防災訓練を歓迎する。
その晩朝倉家では、ゲンさんと慶子さんが自宅の防災用の備品を整理しながら大地震が襲った時の事について語り合うが、その中でゲンさんは、自分達で準備出来る事をして毎日悔いを残さないよう精一杯生きる事が大切だという意味の事を力強く言う。
そして日曜、ロクさんの家ではバーベキューの用意が進み、光と有華も訪ねて来るが、何故かヒデの姿がない。
一緒に来なかったのかと慶子さんが光に訊くと、ヒデは昨日は実家に帰ったと言い、それを聴いたゲンさんは、先日ロクさんの事を頼むと言ったばかりなのにしょうがない野郎だと怒る。
そこへ生け垣の向こうから、助けを呼ぶヒデの声が聞こえて来たのでゲンさん達が門を出て声の方へ向かうと、そこには大きな荷物を背負って身動きが取れなくなったヒデが道端にへたり込んでいた。
ロクさん夫婦の分まで非常用の荷物を用意して持って来たにも関わらず、光とロクさんに呆れられたり怒られたりしたヒデは泣き出してしまい、そんな彼の姿を見たゲンさんは、お前の心意気はたいした物だと言って光とロクさんと共に笑っている。



……と、これで感想休止分のうち、第284話までのストーリー紹介が終わりました。

これらのエピソードの感想は、また後日に随時取り掛かる予定なので、本当に気長にお待ち下さい。

それでは。
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プロフィール

須藤泰昭(すどやん)

Author:須藤泰昭(すどやん)
岐阜県西濃地方在住。
1970年生まれ。
趣味・テレビ番組の録画
    映画の廉価盤DVD収集
好きな数字・7の倍数

飼い猫の「わく」ちゃんです。
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